Z世代採用
企業が伝えたいことと、若者が知りたいことは違う
企業は理念を伝えたい。でも若者は「入社したら何をするのか」を知りたい。 どちらが正しいという話ではなく、見ている順番が違います。 採用で必要なのは、伝えたいことと知りたいことの間を埋めることです。

CATEGORY
Z世代採用
DATE
2026.08
OVERVIEW
概要
採用サイトを見ていると、企業が何を伝えたいのかがよく分かります。 企業理念。 代表メッセージ。 創業からの歴史。 社会への貢献。 事業への想い。 どれも企業にとっては大切なものです。 ただ、若者が最初に知りたいことは、そこではないことがあります。 【若者の頭の中には、もっと身近な疑問がある】 就職先を探している若者は、会社を見ながら色々なことを考えています。 「実際、何の仕事をするんだろう」 「自分にもできるのかな」 「どんな人と働くんだろう」 「休みは取りやすいのかな」 「入社して最初の半年は何をするんだろう」 「職場の雰囲気は堅いのかな」 かなり現実的です。 でも採用ページを開くと、 「私たちは100年先の未来を創造します」 という言葉から始まる。 企業側としては、自社の想いを伝えています。 ただ若者側は、 「それより、自分が何をするか知りたい」 と思っているかもしれません。 【企業は会社を説明し、若者は自分との相性を探している】 この違いは大きいです。 企業は採用ページで「自社」を説明します。 一方、若者はそのページを使って「自分」を想像しています。 自分が働けそうか。 自分に合いそうか。 自分が成長できそうか。 自分の生活と両立できそうか。 つまり企業が主語になっている情報だけでは、判断しづらい。 「当社には充実した研修制度があります」 より、 「入社後3カ月は先輩社員と一緒に業務を行い、半年ほどで一人で担当を持ちます」 の方が、自分の未来を想像できます。 【悪い情報を隠すほど、不安になることもある】 企業は採用のために、できるだけ良い部分を見せたくなります。 ただ、若者は良いことしか書いていないページを見ると、逆に不安になることがあります。 「残業ゼロ」と書く必要はありません。 忙しい時期があるなら、 「繁忙期の10月から12月は月20時間程度の残業があります」 と具体的に書いた方が安心できる場合もあります。 大変な部分まで含めて仕事内容が見える。 だからこそ、自分に合うか判断できます。 採用は応募数を増やすだけではありません。 入社後のミスマッチを減らすことも重要です。 【理念を伝えるな、という話ではない】 もちろん企業理念や代表の想いは大切です。 むしろ最終的に会社を好きになるうえでは、大きな要素になります。 ただ、伝える順番を考えた方がいい。 まず、 どんな仕事なのか。 どんな人がいるのか。 どう働くのか。 どんな未来があるのか。 を知ってもらう。 そこで興味を持った人に、 「この会社はなぜこの事業をしているのか」 を伝える。 すると理念も自分に関係する話として読まれます。 【「何を言いたいか」から「何を知りたいか」へ】 採用ページを作るとき、 「うちの会社は何を伝えるべきだろう」 から会議が始まりがちです。 でも、一度逆にしてみる。 「応募する側は何を知りたいんだろう」 から考えてみる。 それだけで、掲載する情報も順番も変わります。 企業が伝えたいことと、若者が知りたいことは違う。 そのズレをなくすことは、企業らしさを捨てることではありません。 相手に届く形へ翻訳することです。 採用で大切なのは、たくさん伝えることではなく、知りたいことにきちんと答えることだと思っています。
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